アスリートの名言・言葉の力

24時間テレビ43(2020年)の募金ランマラソンから学ぶ、高橋尚子&チームQメンバーの想い・メッセージ

高橋尚子・チームQメンバー(24時間)

こんにちは、ゴローです。

本日の記事では、今年2020年に行われた「24時間テレビ43」の募金ランの中で生まれた、勇気や力をもらえそうな言葉を紹介していきたいと思います。

放送されたのは1ヶ月くらい前になりますが、皆さんは見たでしょうか?

24時間TVの中で毎年行われているチャリティーマラソンですが、今年はコロナでこんな世の中ですので、例年とは違う形で行われました。

「募金ラン」という形で、自らが走った距離に応じて、募金額が増えていき、募金は自らが行うというスタイルのものです。日本ではあまり馴染みが無いですが、海外では普通に行われている形式のようです。

発案者は、高橋尚子さん。さらに、高橋さんが声をかけて集まった通称「チームQ」のメンバー。土屋太鳳・吉田沙保里・陣内貴美子・松本薫・野口みずきの5人です。

1周5kmのコースを走るごとに、10万円を寄付するという形で行われました。概要はこの辺にして、この新しい試みの中から生まれた言葉・名言を見ていきたいと思います。それぞれの言葉に対して、自分なりの考察も加えていきます。

 

高橋尚子の言葉・名言

 

偽善とかって言われることもあるでしょうし、こんな時期にマラソンをやる必要があるのか、いろんなご意見があるとは思うんですけど…

私が今できることっていうのは、走ること。コロナの状況もあって、多くの人達が大変な中で、私が走ることで何か恩返しができればなってことを思って。

 

募金ランを開始する前に、高橋さんはこんな言葉を発していました。

募金ランに限らず、24時間TVで必ず話題に上るのが「偽善」という言葉ですよね。いろいろな意見はあるのでしょうが、こういった行動や発言に対して、素直に勇氣や力をもらえる人間でいたいと、僕は思います。そっちの方が楽しめるんじゃないですか?

実際、2000年のシドニーオリンピックで金メダルを獲得した高橋さんの走りに元氣をもらった人も多いと思います。私ができること=走ることの言葉の重みですよね。

そして、偽善者と言われること、「こんな時期に」と言われること、それを分かった上で行動に移している高橋さんがさすがですよね。

毎年岐阜で行われている「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」という大会に、僕は毎年参加して高橋さんに直接触れていたので、そもそも偽善で動くような人ではないことを知っています。ただ走ることが好きなんですよホントに。

 

 

高橋尚子が走るもう1つの理由

高橋さんがケガで苦しんだ後、復活優勝を果たした大会がありました。その数日後、差出人のない手紙をもらったそうです。

「自殺をしようと思ってさまよっていた時に、街頭のテレビでこのインタビューを見て、思いとどまりした」という内容の手紙だったそうです。この1人の方のためにだけでも、私が走った意味があったんだって思った。と番組の中で語っていました。

 

大会で優勝した際の、インタビュー内容が以下です。

今、暗闇にいる人や悩んでいる人、ホントに1日だけの目標でも、3年後の目標でも、何でも目標を持つことで、1歩1歩…、1日が充実すると思います。どうか、夢を持って、1日を過ごしてほしいと思います。

ホントにその通りで、多くの人に届いてほしいと思う言葉です!今の僕の状況で言うならば、周りの人や病気する前の自分なら「暗闇にいる」と思うかもしれません。

でも「今の自分」は全くそんな風には思わないです。やりたいことや目標が、ぼんやりしながらでもあるからだと思います!1日レベルのホントに小さなことでも良いと思うんですよね。高橋さんが言うからこそ響く、この言葉が多くの人に届いてほしいですね。

 

 

土屋太鳳(第1走者)の言葉・名言

 

どんな形でも何かを続けていたら…、生き続けることが出来ていたら、

形は違っても、夢を叶えることが出来るかもしれない。

 

女優として活躍している土屋さんですが、小中の頃は陸上をやっていたそうです。高橋さんに憧れながらも、高校の頃に限界を感じて諦めてしまったそうです。

そんな土屋さんが、今の女優という職業を頑張ってきたことで、憧れの高橋さんと一緒にこんな大きな舞台で一緒に走ることが出来た。自分の描いていた夢とは少し違うかもしれないけれど、結果として夢を叶えることが出来た!ということを言いたいのだと思います。

1つの夢が敗れても、違う形で頑張っていれば、その夢に近い形で実現するかもしれない、もしくは新しい夢が見つかるかもしれない、そのためには「何かを」、極端に言えば「生きることを」続けていこう!って意味ですよね。なかなか深いなって感心させられました。この子の言動には嘘が無くて、いつも一生懸命だから想いが伝わりやすいですよね!

 

 

土屋太鳳の走る理由

 

土屋さん主演のドラマ「チア☆ダン」(TBS系)で、体のケアをしてもらっていたという吉本充伸さん(よっしー先生)という方がいらっしゃいました。

よっしー先生には視覚障害(盲目)があり、2020年7月26日にJR阿佐ケ谷駅でホームから線路に転落して亡くなりました。当時のニュースを知る方も多いと思います。

 

今回走ることによって、目が見えない方も安全に歩ける街づくりをしてほしい。そうゆう世界が作られてほしい。

 

こういった想いもあり、土屋さんは走る決意をしたそうです。直前にこんな辛い出来事があったなんて、何かせずにはいられなかったでしょうね。

走ることと安全な街づくり、直接的な因果関係は無いのかもしれません。それでも、こういった事故があったことを知る人が増えただけでも大きな意味があったと僕は思います。

 

 

広末涼子の言葉・名言

 

私たちに出来ることって、女優って、カメラがないと、台本がないと、何も出来ないって思うことが多くて。

こうやってこうゆう機会をいただいて、太鳳ちゃんも嬉しいと思うし、私も嬉しく思う。

 

土屋さんが走ると分かって、スタジオにいた広末さんが涙ながらに発した言葉です。

コロナで今のみんなが大変な状況で、自分には何も出来ない…。という想いを広末さんは抱えていたんじゃないかなと思います。それが、同じ女優仲間である土屋さんが走る姿を見て、心を動かされたんだと思います。

「私も」嬉しく思う、っていう言葉がいいですよね。感受性が強い方なんだなって思いました。走者ではないけど、個人的にかなり響いた言葉でした。

 

 

吉田沙保里(第2走者)の言葉

 

長距離が一番苦手です。でも、Qちゃんから誘われたらこれは走るしかない!

 

言わずと知れた、「霊長類最強女子」の異名を持つ元レスリング選手です。

これだけの人物が、これだけの人物だからこそかな?高橋さんの想いの強さが伝わってきたということだと思います。元々10kmも走ったことがなかったそうで、それでも走りたい!と思わせた2人の絆の強さを感じます。

 

 

陣内貴美子(第3走者)の言葉・名言

 

こんなに楽しそうに走る人がいる。テレビで見ている人が、私もやってみようかなっていう風に、そのメッセージが、Qちゃんが走ることで伝わるんだなって思ったら、素晴らしい役割を果たしているなって思った。

 

元バドミントン選手で、現在はタレント・ニュースキャスターとして活躍する陣内さん。

何かを一生懸命、そして楽しくやっている姿を見ると、受け取る方も元氣になれますよね!高橋さんの場合は、それが走るということ。その姿を見ることで、視聴者にもいろいろと頑張ってほしい!ということを伝える言葉だと感じます。

 

 

松本薫(第4走者)の言葉・名言

 

今までたくさんの人に応援してもらっていた。応援してもらってこっちも走れるから。自分一人では走れないから。「ありがとう」っていう意味なのかな?

Qちゃんが伝えたいことは、って思った。

 

野獣の相性でおなじみ、柔道元金メダリストの松本薫さん。現在は、高田馬場でアイスクリームを作っているそうです(笑)

松本さんらしく、何を言っているかよく分からないことが多かったのですが、現役時代に応援してもらった分、今度はこっちが走ることで恩返ししたい!ということでしょう。

自分自身の体験でも感じます。たくさんの人に応援・激をもらってきました。言葉だけじゃなく、動くことで(走ることももちろん!)恩返ししたいと思っています。自然とそおゆう氣持ちが出てくるものなんですよね。

 

 

野口みずき(第5走者)の言葉・名言

 

尊敬する選手は、ずっと高橋尚子さんでした。

でも、現役中は言ってはいけないと思っていた。

 

高橋さん同様、誰もが知るアテネ五輪で金メダルを獲得した元マラソン選手。

この言葉も深いですよね。現役選手である以上、ライバルになる選手に憧れるわけにはいかない。高橋さんを超えたいから!きっとこんな想いが(無意識だとしても)野口さんの中にはあったんじゃないかなと思います。

お互い現役を退いたことで、こうやってレジェンドが同志として走っている姿がしびれますよね。実際、姉妹のように仲が良いそうですよ。

 

 

視聴者・SNSなどの言葉・意見

 

24時間テレビも高橋尚子も偽善者の集まり

偽善かどうかの前に、募金ランというシステムが意味不明

日本テレビが募金を払うべき。そもそもチャリティーマラソンなんていらん

 

毎年のことではあるのですが、今年もこんな声が多数あったそうです。高橋尚子さんが自ら走り、自ら募金するというスタイルがなおさらでしょうね。

例年は、ランナーが多額のギャランティをもらって、その中で頑張っているわけですから。余計に違和感を覚える人が多くいるのも仕方ないかもしれません。

でもだからこそ、お金は受け取らない!とハッキリ宣言している高橋さんの、ただ「走る」ということへの想い、純粋な「伝えたい」という想いが際立っているんじゃないかな、と僕は思います。

そして、その辺りの事について、土屋太鳳さんが的確に、そして一生懸命な想いで発信している言葉がありますので、最後の締めとして紹介したいと思います。

 

 

土屋太鳳のすごい発言・魅力

 

確かに寄付や支援に関する話題は、難しいのかなと感じることもあるし、「偽善」という感じ方も存在すると思います。

お金をかけて番組を作るなら、そのお金を寄付すればいいという意見も目にします。いろいろな考え方があると思うし、いろいろな意見があること自体がとても大切だと思います。

 

特に芸能人が募金や寄付をしたとなると、偽善と言われることがありますよね。個人的には謎の考え方ではあるのですが、仮に偽善だとしても、何もしないよりはいいと思いますよね。「お金」があることで実際に助かる人もいると思います。

とはいえ!その「お金」がどういったお金であるかによって、感じ方というか、お金以外の価値、+αのような価値が生まれてくるもの!とも個人的には思います。

そこに、24時間テレビという番組が存在している価値があるとも感じる所です。

 

それについては、土屋さんの次なる言葉が響きます!

私が思うのは 寄付や援助だけだと、「する側」と「される側」という、2つの立場しか生まないかもしれない。そうなったら結局「限られた世界でのやりとり」になってしまって、問題が広く認識されないのかなと思うし、自分自身そう感じる体験もありました。

 

若干25歳にして、こんな言葉が出てくるなんてすごい人だなって思いますね。

今の僕にならこういった言葉の意味がすごく分かるんだけど、25歳の僕はもちろんのこと、病気してなかったらこうゆう発想もおそらくは出てこなかっただろうなって思います。

いろいろな困難な環境で、苦しんだり孤独でいる人って想像以上に多い。僕は実体験でそういった人達に接することがほぼ無かったので分からなかった。

そして、そういった苦しむ人達が、お金さえあれば救われるのか?って言ったら違うと思う。例え、お金さえあれば何とかなるのに、っていう環境の人でも違うと思う。

高橋さんにせよ、土屋さんにせよ、「お金」を寄付することは正直簡単なことだと思うんですよね、稼いでいらっしゃるでしょうから。

でも、そこに「心」や「想い」が加わったお金を生むために、むしろその「過程」を届けることに意味がある、そうじゃないと何も変えられない!って実体験で感じているから、こういった行動になったのだと、僕は思います!

だんだん何を言いたいか分からなくなってきましたし、キレイごとにも聞こえてくるかもしれませんね。僕も、お金欲しいって思いますしね(笑)

いずれにせよ、今回の「募金ラン」という新たな形が、日本のチャリティー・寄付という考えに対する1つの可能性・指針となっていくと良いですよね!

それでは、長くなりましたが、本日もありがとうございました。

 

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