アスリートの名言・言葉の力

水谷隼・奥原希望(リオオリンピックのメダリスト)の名言・生き様に学ぶ、前に進む力

奥原希望・水谷隼

こんにちは、ゴローです。

本日の記事では、リオのメダリストであり、2021年の東京オリンピックにおいても、メダル獲得が期待される2人のアスリートの「言葉の力」を紹介したいと思います。

水谷隼選手と奥原希望選手、どことなく似ているなんて言われていますが、個人的に2人ともかなり好きな選手です。

特に奥原選手に関しては、僕が一番辛かった時に、大ケガをしたところからオリンピック出場までの特集をやっていました。当時の僕は、テレビもほぼ見られない状態だったので、最初に勇氣を与えてくれた1人として、かなり想い入れがある人物でもあります。

ここで紹介する2人の選手の言葉と、その生き様を通して、明日への活力となる何かを感じとっていただけたら嬉しく思います。

 

水谷隼(卓球選手)の覚悟を決めた「言葉の力」

 

プロになる

 

ものすごくシンプルな言葉ではありますが、この短い言葉の中に、水谷選手の覚悟があり、この言葉の力によって、水谷選手の今の地位があります。

水谷選手と言えば、オリンピックにおいては日本人初のシングルスでのメダリストであり、全日本卓球選手権シングルスにおいては、前人未到の10回の優勝を果たしているという、言わずとしれた男子卓球界のレジェンドです。

そんな水谷選手は、14歳の時に、世界最高峰のプロリーグであるドイツのブンデスリーガに挑戦しました。その際に自分への覚悟を決めたのが、この言葉なのです。

弱ければ練習相手も見つからず、結果を残せない選手はすぐにクビになり、日本に帰されるというプレッシャーがあったそうです。「もう後戻りできないなと思いました。」と当時を振り返ってたそうです。

そんな環境の中、自分は卓球で食べていくしかない!プロになるしかない!という覚悟を持ったことで、世界観が大きく変わり、今の水谷選手があるわけです。

 

モチベーションを高めるための、目標設定の必要性

この一連の流れに対して、心理学者である角山剛さんは、水谷選手が立てた「プロになる」という目標の大切さを、書籍の中で語っています。

目標設定というものは、モチベーションを高めるためのものであり、裏を返せば、モチベーションを高めるためには、目標が必要であると。

それがどんな目標であれ、それを「自分が受け入れることが出来た」のであれば、どんなに難しい目標であっても、その実現のために、強いモチベーションで力を発揮できるというわけです。

もちろんこれは、スポーツにだけ当てはまるわけではありません。今の僕で言えば、「自転車で日本一周する」という目標を掲げたことで、そしてそれを受け入れることが出来たことで、実際に少しずつですが病気も改善されているわけです。

30分座りたい!3分歩きたい!こんな感じの希望みたいな目標を掲げている時はダメでしたし、他にもいろいろな目標を立ててきましたが、その時は改善されませんでした。

やはり、自分が受け入れることが出来た目標こそが、モチベーションや力を発揮させてくれるということを、身を持って体感しています。

なぜそれをやりたいのか?(病気があるなら)病気を治した後何をやりたいのか?ということを問い続けていくと、良い結果が出やすくなると思いますよ。

 

奥原希望(バドミントン選手)をメダリストに導いた「言葉の力」

 

つらいときは、試されているとき

 

リオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得して一躍有名となった後、2017年に行われた世界選手権女子シングルスでは、日本人選手として初めての優勝を飾り、名実ともにトップ選手となった奥原選手です。

そんな奥原選手ですが、実はケガとの戦いの連続です。リオ五輪の出場枠争いが一年後に迫っていた時にも、右膝の半月板を痛め、大手術と休養を余儀なくされていました。

リオを諦め、東京五輪に目標を切り替えようと弱気になっていた時、入院中にたまたま読んだ一冊の本の中にあったフレーズが、冒頭の言葉だったようです。

この言葉が目に飛び込んできて、こんなところで負けたくない!と、負けん気の強さが戻ってきたそうです。僕がいつも感じている「言葉の力」を感じさせる典型的な例だと思います。たった1つの言葉が、人生を変えてしまうこともあるわけです。

入院中の奥原選手の姿を見たことがありますが、あの状態からオリンピックでのメダル獲得まで行けたという事実は、すごい!としか言いようがありません。一方で、ケガで苦しんだという経験があったからこそ、メダルまでたどり着くことが出来たのかもしれません。

実際、ケガをしたことで、プレーできることが当たり前ではないと気づき、試合前には「この舞台に立てることを感謝して、思い切り楽しもう」と自分に言い聞かせるようになったそうです。

※「キリトルTV」という番組の中で、コートに入る前には必ず、何か想いを口にしてから入ると言っていました。

 

苦しい時こそ、自分の心の声・内なる声を聞く大切さ

心理学者の角山剛さんは、書籍の中でこのように言っています。

奥原選手がこの言葉に出会ったのは、偶然ではなく、必然であったと。奥原選手の心の奥底に、負けてたまるかという想いがあったからこそ、この言葉が目に留まったわけです。

つまり、本の中で出会ったこの言葉は、奥原選手自身がずっと探し求めていた「自分の心の声」とも言えるわけです。苦しい状態の中でも、常に自分と向き合い、困難をどうやって乗り切っていけばいいのかを考え続けていたからこそ、この言葉=自分の内なる声を聞くことができたということに他ならないわけです。

僕にとっても、病気をしてからの5年間は辛い時といえます。でも、だからこそ試されているときでもあり、自分の心の声を聞くこれ以上ないチャンスの時だと思っています。

実際、今まで素通りしていたような言葉や、目に入ってこなかったような出来事が、目の前に現れると感じることがよくあります。それこそが、自分の内なる声ということでしょう。

そういったものに耳を傾けることで、人として成長していけるのであれば、この病気という経験も悪いものではなかったな!と、いつか本氣で思える時がくると思います。

スポーツに限らず、辛い・苦しい状況は誰にでも訪れることがありますよね。

そんな時、どうすれば逆境を跳ね返すことが出来るのか?諦めることなく常に自分に問いかけていくことで、「大切な言葉という形で」目の前に現れて、背中を押してくれることになるのだと思います。

 

いかがでしたでしょうか?2人の選手の言葉、さらには、その背景にある心理学的観点や、僕自身が体験してきた考え方なども述べさせていただきました。

読んで下さった皆さんにとって、人生が少しでも豊かなものになるヒントになってくれたら嬉しく思います。

本日の記事を書くにあたって、参考にさせてもらった書籍はこちらです。他にも多くのトップアスリートを支えた言葉が紹介されていますので、是非読んでみて下さい!

「POWERフレーズ Only one を支える言葉」

 

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