アスリートの名言・言葉の力

白血病からの復活劇に導いた池江璃花子選手(競泳)の名言や姿勢に学ぶメッセージ

池江璃花子、白血病からの復活劇

こんにちは、ゴローです。

本日の記事では、競泳の池江璃花子選手について書いていきます。

先日行われ話題にもなっていた競泳の日本選手権。東京オリンピックの代表選考会にもなっており、池江選手は見事、東京五輪の代表内定をつかみとりました。

その後放送されたNHKスペシャル「池江璃花子 新たな挑戦」の中で、多くの経験をしてきた池江選手だからこそとびだした、珠玉の言葉がたくさんありました。

同じく長期間病気を患っている自分だからこそ共感できたり、池江選手のすごさを感じ取れる部分があると思いますので、自分の言葉や感想も交えながら、池江選手の言葉を紹介していきたいと思います。

池江選手のその言葉や姿勢から、この記事を読んでいただいた皆さんにも、「何か」を感じ取っていただけたら嬉しく思います。

 

日本選手権後、池江選手のインタビューでの言葉

 

自分が勝てるのは、もっと先のことだと思っていた。

でも何番でも、ここにいることに幸せを感じようっていう風に思って。

今すごく幸せです。

 

涙ながらに池江選手の口からついたこの言葉。この言葉の重みが痛いほど分かるだけに、感動させられました。

優勝してオリンピックにも内定した。これは確かに嬉しいことですが、きっとその何倍も、「ここにいること」が嬉しかったはずです!何より悔しいのは、挑戦すらできないこと。自分が本来いるはずの場所にいられないこと。

そんな経験をしてきた池江選手だからこそ、プールの中にいるという事実が一番嬉しくて、「今すごく幸せです」という素直な言葉が出てきたのだと思います。

 

生きていて良かった

 

生きていることもしんどいレベルで体調は悪かったです。

こんなに苦しいんだったら、死んじゃった方がいいんじゃないか。と思っちゃったこともありました。

 

あれだけのスーパーアスリートでも、こういった感情が出てきてしまうんですね。それだけ辛かったということでしょう。

僕自身も、死にたいと思ったことはなかったけれど、生きてる方が辛いなこれは…、って何度も思わざるをえない時期がありました。

でも、生きていてよかった!まだまだ道半ばではあるけれど、今の状態でも強くそお思います。この先「来たるべき日」をイメージしながら、まだまだやっていきます!

池江選手も、生きていたから!頑張ってきたから!諦めなかったから!五輪内定という、とんでもないところまで来れたんです。生きていてよかった!と思っていることでしょう。

病気に限らず現在進行形で苦しんでいる人には、それぞれの「いつかこんな日」が来るはず!というイメージを持って、そこに向けて進んでいってほしいと思います。

 

オリンピック出場・メダル獲得のプレッシャーから解放されて良かった

 

夢が断たれたって分かった瞬間に、もう頑張る必要ないんだって思っちゃった。

(極端に言えば)オリンピックに出られなくてよかったって。

 

白血病と分かり、オリンピックには出場できないと分かった時の言葉です。

一見ネガティブな言葉にも感じるけれど、それだけ僕らには想像もできないほどのプレッシャーがあったということですよね。日本人の中ではあれだけ断トツの成績を残していた池江選手ですから、「メダル」というものへの重圧は相当だったと思います。

そして、本来ならメディアでは言いたくなかったであろうこんな感情(おそらく池江選手本人も氣づいていなかった無意識での感情だと思います)を口に出すことが出来たというのは、選手としても人間としても、さらに成長して僕らの前に戻ってきてくれたんだなと感じずにはいられませんでした。

 

オリンピック出場への自信をのぞかせた言葉

 

(東京オリンピック出場について)個人ではさすがに厳しいと思っていた。

もしいけるとしたら、100mの自由形でリレーメンバーかなと。

 

プールに戻ってきて、練習・レースを続けていく中で出てきた言葉(想い)です。先ほどとは打って変わって、オリンピックに出場したい!という想いを密かにずっと持っていたからこそ出てきた言葉だと思います。

この言葉のすごいところは、「個人ではなくリレーメンバーなら」という部分です。リアルに想像できていたからこそ、自信があったからこそ現実的な目標として掲げることができたのだと予想します。

本当の意味での自信がなかったら、個人で出場!って思うはずです。僕がずっと野球選手になりたいと言っていたように。ちょっと違うか?笑。リレーメンバーでの自信を(無意識だったとしても)リアルにイメージできていたのだと思います。

 

自分に出来ることを、一つ一つ積み重ねていく

 

遠い目標を意識するのではなく、今自分に出来ることを1つ1つ積み重ねようとした。

これから出来ていく自分の成長が楽しみ。

 

この言葉、僕自身も病気をしてからずっと大事にしてきた言葉の1つでした。小さなことでいいから、1つ1つ出来るようになっていくことに、喜びを感じられることは大切なことだと思います。

遠い目標も大事ですが、目の前にあることを頑張って、今出来ることを増やしていけばいいんだと思います。池江選手でいうならば、その積み重ねによってプールに戻ることができ、オリンピック内定にまでたどりついたわけです。

僕自身の経験で言うならば、10分座れるようになった、自分でドライヤーで髪をかわかせるようになった、食卓で食事ができるようになった・・・、昔ならばこんな当たり前のことを出来るようにすることを頑張ってきました。そして、その成長が楽しみでもありました。これからもその延長線上です。

池江選手も言っていました「別に過去のことを振り返る必要はないと思う」と。今できることを積み重ねていって、病気後の「第二の水泳人生」の自己ベストを更新していくことを目指しています。

こういった考え方ができる池江選手であれば、その延長線上に、「第一の水泳人生」のベストタイムも更新していく時が必ずやってくる!と僕は確信しています。

 

ただの「池江璃花子」が、今の新しい自分

池江璃花子4冠

 

過去と比べたくなる時もあるが、今の自分が「本当の今の自分」だから。

気持ち的にも強くありたいんだったら、前を向いて過去を振り返らない方がいい。

 

今の新しい自分はどんな自分?という質問に、ただの「池江璃花子」だと答えました。シンプルながら、深い答えですね~。

今の自分が全て!過去は関係ない!という強い想いが込められているのだと思います。僕みたいな一般人ですら、過去に出来ていたことと比べてしまって落ち込んだり悔しくなってしまうことがあります。

日本の競泳選手としてトップにいた池江選手であれば、過去の自分と比べたくなってしまうのは当然だと思います。ましてや、タイムという数字で分かりやすく比較できてしまうわけですから。

そんな想いをとっぱらって、過去を振り返らずに前を向いていく!そう決意した池江選手の覚悟を感じます。厳密に言うと、苦しかった経験があったからこそ、そういった結論にたどりついたのかもしれません。

誰にとっても、今の自分こそ「本当の今の自分」です!そんなことを、池江選手が教えてくれたのだと思います。

 

どん底を経験して、全ての人の気持ちが分かるようになった

 

病気の人たち、普通に生活する人たち、スポーツをやっている人たち。

全員の気持ちが分かるようになった。

 

病気をしたことによる利点の1つがこれです。池江選手の場合、トップアスリートとして活躍していただけに、ホントの意味で全ての人の氣持ちが分かるようになったのではないでしょうか。僕自身も、病気したことをきっかけに、いろいろな世界があることを知りました。

病気をした人や何かに苦しむ人の氣持ちが分かるようになっただけでなく、今までの自分の人生がいかに幸せなものだったかを知れたことも大きいのではないかと思います。

池江選手はこうも言っていました。「どん底までいった人間が、ここまで上がってきたんだという成長を、ちょっとずつでもいいから見せていければいいんじゃないかな」と。

プールで泳いでいる姿を見ただけでも勇氣をもらった人は数多いと思います。ここからさらに、素晴らしい記憶や記録を残してくれることでしょう。その度にパワーを受け取る人が増えていくことと思います。

池江選手と同時期に入院し移植を受けた吉田麻里さんという方も、池江選手の活躍が励みになっているとインタビューで発言されていました。

 

「池江璃花子 新たな挑戦」(NHKスペシャル)全体を通しての感想

全体を通して僕が一番感じたことは、若干20歳にして、なんと力強い言葉が出てくるのだろう!ということでした。

これらの言葉が出てくるまで、いろいろな経験をしてきたんだろうな、大変だったんだろうなって思います。言葉の重みを感じる一方、インタビューで見せる笑顔などの表情からは、満足感や生きていることへの喜びを感じ取ることもできました。

池江選手が特別な人間だから、ここまで復活することができたとは思いません。でも、これまでトップアスリートとして取り組んできた中で培ってきた考え方や姿勢が、病気を克服する際にも役立ったにちがいないと、今回のインタビューから出てきた言葉や姿勢などから感じました。

こういったアスリートが持つ力は、僕らが生きていく中で学ぶことがたくさんあると思っています。少なくとも僕は、病気をしてからその力の偉大さを感じていますし、助けられてもきました。

池江選手の活躍が、多くの人に勇気を与えてくれることは間違いありません。それだけでなく、僕らは「それ」をしっかりと受け取る準備をして、個々人の「何か」に繋げていけることが理想だと思います。きっと、池江選手も望んでいることでしょう。

 

池江璃花子さんへのメッセージ

僕が今さら言うまでもなく、池江さん自身感じていることだと思いますが、「人生にムダなことは何一つない!」ということです。

このことは、自分が病気をしたことによって大きく感じることの1つです。こういった思考が出てくるようになったこと自体、僕にとっては意味のあることだったのでしょう。

こういった表現が適切かは分かりませんが、白血病という経験をしたことが、池江さんにとっては必ずプラスになるのだと思います。どんなことが起きても、それをプラスに変えてしまう力がある、と言った方が正しいのかもしれません。

僕が思う、池江さんにとって一番プラスなことは、「水泳が好き!水泳は楽しい!と再確認できたこと」ではないかと思っています。

あれだけのトップアスリートになってしまうと、楽しむことよりも成績や記録の方へ意識が向かっていたと思います。現に相当なプレッシャーがあったことを告白していたわけです。

水泳が好き!という原点に立ち返ったことにより、今泳げることの楽しさを実感しているところだと思います。今現在は、自分の持つベストタイムは出せないかもしれませんが、この経験をしたことが逆に!池江選手の水泳人生を豊かなものにしてくれるはずです。

彼女の言う、「第二の水泳人生」が必ず、今の自己ベストを大きく更新していく日がやってくることを確信しています!

「人間万事塞翁が馬」ということわざもある通り、いつ何がプラスに働いてくれるかは、少し先になってみないと分からないですからね。

まだ治療も続いていることだろうとは思いますが、この先の池江選手・池江さんを応援していきたいと思います。頑張って下さい!

もちろん、その姿を見ることで、僕(たち)も頑張っていきたいですね!

 

かなり長くなってしまいましたが、本日も読んでいただいた皆さん、ありがとうございました!

 

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