食事療法・栄養療法

あらゆる病気の予防に!「医者が教える最高の栄養 ビタミンDが病気にならない体をつくる(著者:満尾正)」

こんにちは、ゴローです。

本日の記事では、「医者が教える「最高の栄養」ビタミンDが病気にならない体をつくる」という書籍について書いていきます。

本の表紙にでかでかと書かれている「最高の栄養」という文字。この栄養こそが、ビタミンDです。本書は、日本ではどこか軽視されているビタミンDの知られざる効果などについて教えてくれる一冊となります。

著者は、ハーバード大学で最新の栄養学を研究し、日本で初めてのアンチエイジング専門クリニックを開設した医学博士、満尾正さんです。

こんな方に特に読んでほしい

〇新型コロナ対策や、あらゆる病気の予防方法を知りたい方

〇小さなお子さんや赤ちゃんのいるお母さん

〇ビタミンDの健康効果やアンチエイジングに興味のある方

 

書籍の主な内容・目次の紹介

ヨーロッパをはじめとする世界において、ビタミンDの研究が進む中で、あらゆる病気の予防に効果があることが証明されています。

そんな重要な栄養素であるにもかかわらず、なぜか日本では軽視される傾向にあります。紫外線は悪いものといった風潮がありますが、紫外線によって皮膚で作られるビタミンDは実は、私たちの免疫力を維持するために欠かすことのできない栄養素なのです。

 

当然、ビタミンDを意識的に摂るということが、新型コロナウイルスへの対策にもなりますし、その他全身のあらゆる病気に対して予防効果があることにもなります。

そんな大切なビタミンDとは、そもそも何なのか?そして、具体的にどのような病気に対して予防効果があるのか?について、最新の研究も交えながら紹介されています。

そして最後に、そんな大切なビタミンDを摂取するために、紫外線をどのくらい浴びればよいのか?食事からはどのように摂取すればよいのか?といった内容について触れていくことになります。

目次

1章:なぜ日本人の8割が「ビタミンD不足」なのか

2章:あらゆる生活習慣病やがんばビタミンDで予防できる!

3章:ビタミンDが「最強の予防」と言われる理由

4章:太陽の光こそ「最高の栄養」である

5章:効率よく摂取するための「食事・サプリメント術」

6章:「新型コロナ対策」としてのビタミンD

 

ビタミンDとは?日本人の8割はビタミンD不足

予防医療において欠かせないビタミンDですが、日本人の8割近くが不足または欠乏の状態だそうです。そして、そもそもビタミンD不足であることに、ほとんどの人が気付いていないということも問題です。

著者の満尾さんが本書を書いた理由の1つでもあるそうですが、中でも若い女性の血中ビタミンD濃度の低さは深刻だそうです。

世の中は美白ブームですから、予想はなんとなくつきますよね。

母体の血中ビタミンD濃度が低いことにより、その子どもたちの骨に発育障害が起きてしまうというわけです。「くる病」という、骨が曲がって折れやすくなってしまう病気の子どもが増えてしまっているそうです。

 

そもそもビタミンDは、ビタミンという名称がついていますが、その本質はビタミンではありません。僕も本を読むまで知りませんでしたが、ビタミンAやCといったものと同じ類だと思っていました。

ビタミンDは、コレステロールを原料とする、ステロイドホルモンの仲間です。つまり、ビタミンDの本質はホルモンであり、全身の細胞に大きな影響を与えるモノであるということです。

だからこそ、カルシウム代謝の調整といった働きにとどまらず、あらゆる病気の改善や予防に欠かせない栄養素といえるわけです。

それでは、どのような病気に対して効果があるのでしょうか?

 

ビタミンDの病気予防の効果・免疫力

まず、ビタミンDは、あらゆる生活習慣病やがんなどの予防に繋がるということです。もちろん、死亡リスクを下げることにもなります。

本書の中でいろいろな研究結果が紹介されていますが、要はビタミンDには「抗炎症作用」があるということで、体内の炎症を抑えることが多くの病気の予防になります。

脳梗塞や心不全、糖尿病やがんなど、ビタミンD濃度のちがいによってリスクが変わってくる研究がたくさんあります。やはり、普段からビタミンDをしっかり摂取しておく必要性がありそうです。

 

また、ビタミンDの持つ多くの働きの中でも、もっとも注目すべき点は、「免疫調整作用」があるということです。免疫をコントロールする力があるということですね。

特定の異物に対して炎症を起こすことで発症する、アレルギー疾患や花粉症・アトピーにも有効ということです。ビタミンDの投与によって、これらの症状が軽減されることも多いそうですが、これはビタミンDの持つ抗炎症作用のおかげだそうです。

ということは、関節リウマチ・全身性エリマトーデスなどの、自己免疫疾患や膠原病にも一定の効果が期待できるということにもなります。

ビタミンDには、炎症性サイトカインの産生を低下させる作用があるということで、僕のような自己免疫疾患のある人も積極的に摂取するメリットがありそうです。

 

さらに、ビタミンDは、脳神経系にも作用することが分かっています。

ビタミンDに関する実験や研究からも、認知機能低下やうつ病・統合失調症への予防にも大きく関連していることがいえるそうです。

 

ビタミンDの摂取方法は?太陽・青魚・サプリメント

では、血中ビタミンD濃度を高めるにはどうすればよいのでしょうか?

基本的には、次の3つです。

①紫外線を浴びることで、皮膚で作られる

②食品から摂る

③サプリメントから摂る

中でもやはり、基本は「太陽の光を浴びる」ということです!

ビタミンDは全ての生物に必要な栄養素であり、紫外線を浴びることで作られます。紫外線は避けるべきものと、マスコミが取り上げる傾向にあることで弊害が生じています。

太陽の光を浴びる習慣を、是非とも持ってほしいところです。そもそも、無料でこれだけの栄養素を獲得できるなんて、かなりお得じゃないですか!?笑

 

とはいえ、最近では熱中症の心配もありますし、「適度な」習慣が必要です。目安としては、夏場であれば、半袖半ズボンの場合、週3日15~30分間の日光欲で必要なビタミンD濃度を保てるとのことです。

これくらいなら、普通の人であればそんなに難しくなさそうな氣はします。でもやはり、習慣にしないと難しい部分もありますし、継続することが重要です。

 

とはいえ、日光浴が難しい、どうしても・・・という方もいるかもしれません。

あくまでも太陽を浴びることが基本ではありますが、それに追加して、食品から摂取するという方法もあります。

鮭や青魚を食べることが最も効果的だそうです。

干しシイタケなどにもビタミンDは多く含まれるそうですが、それはビタミンD2であり、動物由来のビタミンD3こそが、病気予防には適しているとのことです。

食品からは、積極的に魚からビタミンDを摂取してほしい!そして、サプリメントを選ぶ際にも「ビタミンD3」と表示されているものを選ぶことが必要です。

 

以上、この記事では、ビタミンDの持つ役割や病気の予防効果、どのように摂取したらよいかについて主に紹介させていただきました。

ここで紹介したものは本書の一部であり、他にも多くの病気予防・改善への効果が書かれています。まだデータが少ないということで仮説が多いものの、新型コロナ対策におけるビタミンDの可能性についても多く書かれています。

皆さんも本書から、何か参考になるものを見つけていただければ嬉しく思います。

 

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