名古屋21大師霊場(車いす)

第7番札所「長尾山 東界寺」参拝へ。そして令和元年、病人母校に帰る。

 

こんにちは、ゴローです。

車椅子でのお遍路7日目(実施日:2019年5月)の記事です。

本日の記事では、七番札所までの遍路道中の紹介及び、七番札所である「長尾山 東界寺」で参拝を行っていきます。

参拝後、八番札所へ向けて大曽根駅まで進みますが、この日はカフェに立ち寄る余裕がなかったので、カフェの紹介は無しということで、すみません。

 

令和時代の飛躍を、母校に誓う

時は2019年5月2日。時代が令和に変わり2日目を迎えた。

平成時代の最後は、自分にとってはまさかの展開を迎えることとなったが、寝たきり状態から寺巡りができるところまで復活したことに感謝し、令和になり初の遍路日となった。

僕にとっての、令和時代初のお遍路、さらには初の外出は、前回の終了地点である「東海中学校・東海高等学校」の前にて、手を合わせるところからスタートです。

そして、何を隠そう、ココは僕が6年間も通った母校である(笑)

大学時代に遊びにきて以来、10年ぶりくらいだろうか?まさか、こんな形で戻ってくることになるとは思ってもみなかったな。

令和時代初の外出を、10年ぶりの母校で迎え、しかも病人になって戻ってくる。

なんだか図ったかのようなドラマみたいな展開じゃないですか?(笑)まるで、竹野内豊さん主演でめちゃくちゃ人気のあったドラマ「ヤンキー母校に帰る」のような。

ちょっと違うか?「病人母校に帰る」ではドラマとしては弱そうですね(笑)

そんなわけで、僕も所属していた野球部の様子を眺めていたのですが、なんだか後ろ姿が寂しそうだなあ。決してそんなことはなかった記憶ですが。

尊敬する当時の野球部の監督がいたら挨拶をしたかったのですが、見当たらなかったので、絶対にまた野球やってみせるぞ!!と想いを胸に秘め、グラウンドを後にしました。

 

正門前にある、尊敬する椎尾辨匡(しいお・べんきょう)先生の像の前で、絶対に復活することを誓い、力強く写真を撮った!(もちろん嘘である。何がだ!?)

 

 

第七番札所までの遍路道中

出だしから脱線しまくってしまいましたが、いよいよお遍路のスタートです。

東海高校から出来町通(いわゆる名古屋市の基幹バスレーン)へと北上していきます。

その短い間にも、2つのお寺がありました。さすが遍路道と言いますか、東区はホントにお寺が多いイメージがあります。

 

1つ目のお寺は、「金龍山 覚音寺(こんりゅうさんかくおんじ)」です。

○住所:名古屋市東区新出来1丁目5−16

真宗大谷派(浄土真宗)で、正徳年間(1711~1716)に、尾張徳川家梅昌院(尾張3代将軍綱誠の側室)の帰崇を受け、寺号が覚音寺と改められたお寺です。なお、梅昌院は、現本願寺名古屋別院の存立と興隆に大きな庇護となった方です。

 

2つ目のお寺は、「秋葉山養寿院」です。こちらは真言宗のお寺です。

○住所:名古屋市東区新出来1丁目5−13

(住所を比べてもらうと分かるように)目と鼻の先にある、この2つのお寺を通り過ぎて、出来町通を東へ向かっていきます。

 

七番札所に向かっては、ひたすら基幹バスレーンを東に進んでいくのですが、バスレーンになるような大通りですので、写真のように歩道もそれなりに広くて助かります。

 

 

第七番札所「長尾山 東界寺」とは?

出来町通を500mほど進み、第七番札所である「長尾山 東界寺」の登場です。

木目調のキレイな山門の登場に少しビックリしました。これまで巡ってきたお寺とは少し雰囲気が違うなと思いつつ調べてみると、どうやら3年前に改修工事が行われ新しくなったようでした。

 

こちらのお寺は「真言宗豊山派」の寺院であり、尾張徳川家六代の徳川継友の実母である泉光院殿が、実父の菩薩のために享保13年(1728年)に創建された寺院です。

名古屋城のちょうど東に位置し、東方瑠璃光世界の仏である薬師如来をお祀りしているという、寺院名の通り、まさに「東」の世「界」の寺院となっています。

本尊の薬師如来は、古来より耳鼻平癒に霊験があり、耳の調子が悪くなると願掛けに行くお寺として有名だったそうです。毎年11月8日のご開帳の時には、多くの方がお参りされているそうです。

 

中に入ると、山門に負けず劣らずの「本堂」が待ち構えています。この中に、薬師如来が安置されています。

 

御朱印は、本堂の隣にある「摩尼殿」でもらうことができます。

 

そして、今回もらった七番札所の御朱印をよく見てもらいたいのですが、左上の箇所に今までなかったスタンプがあります。

「名古屋二十一大師霊場 再興50周年記念行事」と題して、納経帳にこの特別なスタンプを押していただくことができました。

※2020年3月までの記念行事のため、現在は終了しています。僕もまだ全部巡っていないので、途中でこのスタンプはなくなります。

 

しかも、ただのスタンプというわけではなく、梵字(古代インドの文字として発展したもので、六世紀半ばに、中国を経て日本に伝わって来た)で光明真言(こうみょうしんごん)が書かれたスタンプなのです。

光明真言とは、23文字の短いお経のことで、これを一心に唱えると、すべての災いを取り除くことができるという、強力なパワーのある真言のことであり、真言宗の中でも重要な真言と言われています。

光明真言を7つに分けてあるということで、21ヶ所の寺を周りきったら、光明真言を3回唱えたことになるように工夫されていたわけです。

 

そして、「摩尼殿」の前には、立派な枯山水の庭園が広がっています。他に人もいなかったので、時の流れが止まっているような静かな空間に身を置くことができました。

 

もちろん、弘法大師様も、この庭園を見守っていてくださいます。少し優しい顔をしているようにも見えますね。

 

「長尾山 東界寺」駐車場の情報など

 

○住  所:愛知県名古屋市東区出来町3丁目1−25

○電  話:052-711-6932

○アクセス:名鉄バス・市バス「徳川園新出来」下車、東へ徒歩5分

○駐車場 :無料駐車場あり(10台)

 

 

 

大曽根駅までの遍路道中

東界寺を後にし、次の常光院(八番札所)に向けて、JR中央本線に沿って、大曽根駅までひたすら北上していきます(約1.2km)。

途中、ある意味では車いす遍路の醍醐味?である強烈な坂に悩まされます。

写真で伝わるか分かりませんが、前にも横にも坂になっていて、左へ流れ放題で大変でした(苦笑)車椅子に実際に乗ってみると分かると思いますが、たぶん健常者でもこの坂を簡単に操ることは難しいです。

 

ここを抜けると、線路沿いに新緑があり、キレイな遍路道を通ることができます。歩き遍路の方は、これくらいの坂ならきつくはないと思いますので、ただただ気持ちのいい道だと思いますよ。

 

これまでいろいろな遍路道がありましたが、線路沿いをひたすら進むということはなかったですし、たぶんここが最後になるので、皆さんも7~8番の道を、楽しみながら進んでみて下さい。

八番札所近くの大曽根駅に到着し、この日はここまでです。

実は家からかなり近いのですが、3年半ぶりにこの地に来ることができました。ここから1km先には、僕の庭であったナゴヤドーム(到着時、試合開催中)があるんだなと思うと、少し複雑な気持ちにはなってしまいますが、いつか必ず!

 

 

【車いす遍路7日目】の行程

 

A、東海中学・高校

B、長尾山 東界寺(第七番札所)

C、大曽根駅

A→B  800m・約20分

B→C 1200m・約30分

 

次回は大曽根駅からスタートしていき、第八番札所の参拝を行っていきますので、よろしくお願いします。

それでは本日もありがとうございました。

 

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